プロフィール
公認会計士。事業会社に11年勤めたのち会計士となり、以後、企業の内部統制の構築・運用支援に携わってきました。多くの会計士が監査やアドバイザリーの立場から企業に関わるなか、内部統制という現場に、当事者として入り続けています。
内部統制との関わりは、会計士になる前から始まっています。NTT東日本に在籍していた2008年、J-SOX制度の開始に伴う内部統制の構築と文書化、監査法人への説明を担当しました。作る側として大量の統制文書に向き合った経験が、その後の仕事の基礎になっています。会計士資格は、勤務を続けながら2年で取得しました。
あずさ監査法人では上場企業の法定監査に従事しました。CAAT(コンピュータ利用監査技法)の導入期にあたり、事業会社で実務を回していた経験をもとに、仕訳データの分析シナリオの設計に加わりました。2013年に独立し、現在は複数の上場企業で監査役を務めながら、内部統制・内部監査の実務を業務委託の形で担っています。
これまでに3社の上場に、監査役として立ち会いました。いずれも上場準備の段階から在任し、審査対応を経て、上場当日は東京証券取引所での鐘を鳴らす場に立ち、上場後の運用が定着するまで在任を続けています。上場を通過させることと、通過した後に会社が動けることは別の課題です。その両方を、同じ会社で連続して見てきました。
上場後の実務にも継続して携わっています。常勤監査役として、有価証券報告書、内部統制報告書、株主総会、四半期ごとの開示を伴う平時のガバナンスを回してきました。また、東証プライム上場企業の内部統制を8年にわたって支援しており、成長企業と成熟企業の双方の現場を並行して見ています。
近年は、内部統制とAIの接続に重心を置いています。定型的な内部統制業務は今後大きく省力化されます。重要なのは、何を自動化し、何に人の判断を残し、どこに新たな統制上のリスクが生まれるかを設計することだと考えています。2023年から自らの実務にAIを本格導入し、その線引きを現場で検証しています。
内部統制とサステナビリティ保証が交わる領域にも取り組んでいます。2024年には、GHG(温室効果ガス)排出量の算定プロセスについて、国際的な保証基準(ISSA5000・ISAE3410)を見据えた内部統制の文書体系(業務フロー図・業務記述書・リスクコントロールマトリクス)の監修を行いました。
あわせて、海外子会社を対象とした内部統制評価・内部監査にも対応しています。とくにタイ東部経済回廊(EEC)には継続的な関与先があり、毎月一定期間は現地を拠点として業務にあたっています。日系製造業の拠点が集積する地域であり、現地に足を運ばなければ見えないものがある、というのが実感です。
関与してきた企業は、東証プライム上場の大企業から、グロース上場の成長企業、非上場企業、上場準備中の企業まで及びます。業種も、製造(化学・電子材料・自動車)、不動産、IT・ゲーム、人材サービス、第二種金融商品取引業、研究機関、自治体と幅があります。業種ごとに、統制が崩れやすい場所は異なります。
工学を学んだのち会計の道に進んだ経歴から、定量的な分析と、現場のプロセスを構造として捉える視点を、仕事の土台としています。
職歴
- 2000年4月
- 東日本電信電話株式会社(NTT東日本)入社
法人営業、通信インフラの設備投資計画の策定・実行管理に従事。2008年以降、J-SOX制度開始に伴う内部統制の構築・文書化および監査法人への説明業務を担当 - 2011年2月
- 有限責任あずさ監査法人 入所
上場企業の金融商品取引法監査・会社法監査に従事。CAATの導入期にあたり、仕訳データの分析シナリオの設計に関与。株式上場支援、財務・会計アドバイザリー業務にも従事(2013年3月まで常勤、以後2016年まで非常勤として関与) - 2013年4月
- 鈴木信裕公認会計士事務所 開設(現任)
- 2016年7月
- 株式会社和心 常勤監査役 就任
和装関連事業を全国に展開 - 2018年3月
- 株式会社和心 東証マザーズ(現グロース)上場
- 2018年12月
- 株式会社ベルテックス 非常勤監査役 就任(現任)
- 2019年9月
- 株式会社S-FIT 非常勤監査役 就任(現任)
- 2020年3月
- 株式会社和心 常勤監査役 退任(上場後2年間在任)
- 2020年4月
- 株式会社ランド・ホー 常勤監査役 就任(2024年2月 退任)
- 2024年3月
- 株式会社ミラティブ 常勤監査役 就任(現任)
ゲーム配信プラットフォームの運営 - 2025年12月
- 株式会社ミラティブ 東証グロース上場
- 2025年12月
- 株式会社アイブレイド 非常勤監査役 就任(現任)
- 2026年9月
- 株式会社ベルテックス 東証スタンダード上場
現在の役職
- 株式会社ミラティブ(東証グロース) 常勤監査役
- 株式会社アイブレイド(ミラティブの完全子会社) 非常勤監査役
- 株式会社ベルテックス(東証スタンダード) 非常勤監査役
- 株式会社S-FIT 非常勤監査役(上場準備中)
常勤監査役1社と、非常勤監査役2社(ほかに、常勤先の完全子会社1社)です。
業務委託による支援実績
役員として就任している企業のほか、業務委託の形で、内部統制の構築・評価、内部監査、サステナビリティ情報に係る統制の整備を支援しています。守秘義務により、社名は記載していません。いずれも複数年にわたる関与で、稼働量と契約形態は案件により異なります。
- 東証プライム上場の化学・電子材料メーカー(関与8年)
J-SOXの整備状況評価・運用状況評価、内部監査の支援、監査人対応 - 東証プライム上場の自動車メーカー(関与2年)
内部統制の評価支援、監査人対応 - 東証プライム上場のサービス業(生活支援)(関与3年)
内部統制の構築支援 - 東証プライム上場企業
不正事案に関する調査、およびコンプライアンス体制の見直しに係る助言 - 東証プライム上場の人材サービス企業グループ(関与1年)
GHG排出量算定プロセスに係る内部統制文書の監修、内部監査の支援 - 東証二部上場の不動産・第二種金融商品取引業(関与4年)
内部監査室長を業務委託で担当。監査計画の策定から実査・報告・改善フォローアップまで - 東証グロース上場の不動産関連企業(関与3年)
J-SOXの評価と、年間の運用サイクルの設計 - 東証グロース上場のサービス業(不動産関連)(関与3年)
内部統制の構築支援 - 上場準備中の情報サービス企業(関与8年)
内部管理体制の整備、内部統制の構築、上場審査への対応 - 非上場の研究機関(関与8年)
内部監査、監査計画の策定と実地監査 - 非上場の住宅・不動産事業会社(関与2年)
内部統制の構築、内部監査体制の立ち上げ - 非上場の事業会社(複数社)
経営管理体制の整備、決算・開示体制の構築 - 政令指定都市(2014年〜2018年)
障害者グループホーム約50か所の財務調査に、公認会計士として従事
学歴
- 1994年3月
- 私立聖光学院高等学校 卒業
- 1998年3月
- 横浜国立大学 工学部 物質工学科 卒業
- 2000年3月
- 横浜国立大学大学院 工学研究科 物質工学専攻 修了(工学修士)
資格
- 2000年3月
- 教育職員免許状(専修・高等学校工業)
- 2009年1月
- 日商簿記検定1級
- 2012年8月
- 公認会計士 登録
日本公認会計士協会 会員/日本監査役協会 会員